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私のペットロス

Ramu

IMGP1203

2019年9月11日水曜日

 

この日は、

私がペットロス予防の重要性を

考えるきっかけとなった運命の日。

 

15年半ずっと一緒にいた

猫のラムちゃんの命日である。

 

ちなみに、9月10日は私の誕生日。

忘れっぽい私に対する

彼女の意図がくみとれる。

 

そして、見えない力というものを

認めざるを得ない。

 

この経験をしなければ、

今のペットロス予防

そしてペットロスへの

活動はないだろう。

 

彼女は、私の獣医としての

考え方や在り方

全て変えてくれた恩師である。

とはいえ、

あの時のことを思い出して

こうやって文章がかけるように

なるまで6年かかった。


思い出すたび辛すぎて、

文字にする事が正直できなかった。


この子が亡くなった時、

初めて熱が出てしまうほど

体調を崩して、

仕事に行けなくなった。

それほどまでに、

私にとっては尊い存在だった。


そして、かなり依存していた事に

居なくなって気づいた。


子供のころから

何匹かワンちゃんやネコちゃんを

飼っていたけど、


今までの悲しみとは

比にならない辛さだった。

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ペットが亡くなって、
ペットロスになって
今、苦しみから
抜けられない人がいたら、

「きっと、抜け出せるから大丈夫」

って同じ体験を
先に経験したものとして、
少しでも背中を押したくて
自分の事を書いてみた。

自分もあの頃
いつになったら
このしめつけられるような
胸の苦しみから
楽になれるんだろうって、
絶望の中にいたけど、

その時の自分に言ってあげたい。

そのうち抜け出せるから大丈夫。
すぐには無理だけど、
6年くらいかかるけど。(苦笑)


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途中、たまに思い出しては
苦しくなるけど

でも、ちゃんと消化して
名前を出して、
あの時の事を思い出しても

悲しくはなるけど
苦しくはならなくなる
時がくるよ、って。

自分の選択も、
あの時なんでそうなっちゃったの
っていう後悔も、

もしかしたら、全部が必然で
自分にとって必要な事を
気づかせる為のちょっと
あらての方法だったんだって

受け止められるだけの
器ができるようになるよ、って。
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6年の月日が、私の気持ちを

絶望から希望へと

変えていってくれている。

 

毎年この体験から

気づきを教えてもらい、

私も少しづつだが

成長できているのかもしれない。

 

苦しくなった時、

自分自身が

気づかなくてはいけない事に

気づけるかどうか

 

これが私の苦難を乗り越える為の

源だったのかもしれない

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今思えば、心の不足に気づいて

治さなくてはいけないものは

何なのか

振り返る時だったのかなぁ

 

今は9月10日と9月11日どちらも

私にとって大切で、

生と命について考える

重要な日になっている。

 

抜け出せたって思っても、

苦しさがやってくる時もあって、

乗り越えるのに

時間がかかってしまったけど、

 

思い出とうまくお付き合い

していけばいいんだよなぁって、

 

また、辛くなっても

いいんだよなぁって思えるように

なったら楽になった。

 

全ての飼い主さんやそのご家族と

亡くなった子の間には

 

いつも物語があって、

そこには見えない力がはたらいている。

 

その体験を聞きながら受け入れられるのも

自分も同じ体験ができたからで、

改めて愛猫に感謝である。

 

そして、昔の自分のように

悲しみが強すぎるあまり

その事に気づいていない飼い主さんに、

 

「ペットとあなたの物語」

を伝えていくという活動を続けていく事が、

 

いつか誰かがペットロスから

抜け出すきっかけになると私は信じている。